ワンオフロールケージ製作
今回百式弐號機用に製作したロールケージは、メインアーチから前方へ伸びるフロントバーをダッシュ貫通方式として、さらにフロントバー下部よりフロントアッパーフレームへ追加補強プレートを介して接合させています。さらにメインアーチトップ部からはじまるリア斜行バーはリアストラット部へと達し、ボディ部と接合することによって、直線方向への強度を向上させ剛性を高めています。
またメインアーチ〜斜行バーそしてリアストラット上部左右に接合しているポイント上にはクロスバーとリアサイドバーを入れ、さらに両メインアーチ下部をつなぐバーをフロアに沿って入れており、ヨコ方向への強度向上と高い剛性を得ています。
さらにドライバー・パッセンジャーシート部へのサイドバーは高い安全性と剛性を両立させるクロス形状としています。
全てのパートにおいてスクエア形状およびトライアングル形状による3Dボックスデザインで高い強度と剛性をトータルに生み出しています。
ボディとの連携剛性を高めるためにAピラーおよびBピラー部、フロントアッパーフレーム部そしてリアセンターフロア部へはガセットを入れています。またサイドバークロス部およびリアクロスバーへもガセットを入れることによって更に高い剛性を得ています。
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ポイント数の多い、非常に複雑な形状を取りながらも、ロールケージ本来の機能である乗員保護目的を100%果たしています。さらにはボディとの高い剛性を高次元で両立させています。 |
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使用パイプ鋼材はクロムモリブデン鋼を使用しています。クロムモリブデン鋼はスチールにクロムとモリブデンを混ぜて製造された合金鋼材で耐久性と反発性に優れています。 |
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ロールケージはパイプベンダーによって、一点一点製作しています。
パイプ径や曲げ角度に合わせた専用コマを用いて、角度や方向等の微調整を行ないながら、車両に合わせたロールケージを製作しています。
もちろん各レースでのレギュレーション規定に合わせた製作が可能です。ロールケージに関しては、使用素材やパイプ径および肉厚、さらに曲げ回数など厳しい規定が各オフィシャルによって設けられています。そのため製作するにあたって、単にロールケージを組み上げるのではなく、素材や製作に関するしっかりとした知識と豊富な経験、さらには、実践できる確かな技術力が必要であると私たちは考えております。
ベーシックなロールケージだけでなく、特殊形状なロールケージやパイプ加工が出来るのも当ファクトリーの持つ特色のひとつです。
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左画像:パイプ径に合わせた専用コマ 上画像:パイプベンダー |
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設計技術は基より、高い溶接技術で一点一点製作。独自のデザインを持ちつつも、機能を失わないロールケージを製作しています。
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ボディ接合部およびリアクロスバー・サイドクロスバー部へはオリジナルデザインのガセットを入れ、剛性面での機能だけでなく、ワンオフならではの美しさも追求しています。
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当ファクトリーの得意とするワンオフ製作においてお客様からのリクエストの多いもののひとつにロールケージが挙げられます。
ロールケージ製作をするにあたって、まず第一に乗員の安全確保・保護等が確保できる事は言うまでもありません。そして剛性面・機能に関しては、車両のもつ個々の潜在剛性を高く引き出しつつ製作をすることで、高性能かつ剛性の高いロールケージを製作し、提供しております。またそれと同時に、独自のデザインを随所に取り込みオリジナリティを持たせるように一点一点製作をしています。
ワンオフロールケージに関して・・・
既製品ではもの足りない、また設定車種がないというお客様は当社までお気軽にお問い合わせ下さい。
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